• おやこやひろば
    2019/12/21 07:00

【東京・町田/神奈川・川崎】子どもが楽しめる「運動遊び」の教室

笑顔あふれる、運動遊びを広げたい!


本日紹介する、NPO法人『レックスポーツ』が主催する教室からはいつも、子どもたちの元気で楽しそうな声が聞こえてきます。
レックスポーツでは、「運動遊び」をテーマにした、体を動かすことを楽しんで運動が好きになるスポーツ教室を神奈川県川崎市、東京都町田市にて開催しています。

とっても楽しい運動遊び


「運動遊び」というとあまり聞き慣れない言葉ですが、どんなことをしているのでしょうか?
教室では、子どもたちが学校体育のようにマットや鉄棒、跳び箱などを使って体を動かしています。
マットや跳び箱、というと飛んだり跳ねたり、体を目一杯動かす体操教室のようなイメージが湧くかもしれません。
ですが、このレックスポーツの教室は、ちょっと違います。


レックスポーツ代表で、教室でも自ら子どもたちの指導にあたっている中田郁史なかだゆうじさんにお話を伺うと、
「親子体操からやっている生徒はね、マットや鉄棒などの体操器具を 『おもちゃ』って呼んでいるんですよ!」とにこやかに話してくれました。
実際にやることは、子どもたちにとっては楽しくて仕方がない、まさに「遊び」なのです。
ですが、その遊びの中には子どもたちの体の成長や能力に合わせて考えられた、トレーニング要素が編み込まれています。

子どもたちは楽しみながら、体に役立つ運動ができる。それが、このレックスポーツの教室なんです!


2010年に中田さんが設立したLECレックスポーツクラブ。(2015年にNPO法人化し、レックスポーツに社名変更)
その名前には、こんな思いが込められているそうです。
 

LIKE 好きになろう


体を動かすことが好きになってほしい。
これが中田先生の思いの原点です。
好きになることは、苦手意識をなくし、自分から取り組めるようになるための基盤です。

ENJOY 楽しもう


そして、体を動かすことを楽しんでほしい。
教室では1つのやり方にこだわらず、子どもたちの意見も聞きながら、いろいろな運動の楽しみ方をしています。

CONTINUES 続けよう


技を習得するにも、基礎体力をつけるのも、続けてやることが必要です。
子どもが「続けたい」と思える運動を、遊びながら日常的に行えば、必要な運動能力は身についていくのです。

レックスポーツでは子どもたちそれぞれの能力やニーズに合わせて、楽しいカリキュラムを組み立てています。
様々な縄遊びや、学校体育に合わせた遊びに頭も使うリズム運動など、工夫が凝らされた遊びがいっぱい。
子どもたちはゲーム感覚で課題に取り組んでいくなかで、自然と様々な技術を習得していきます。

 

親子でもっと運動を楽しみましょう


近年、子どもの運動離れの傾向はとても顕著です。
安全面などへの配慮から、外で遊べる場所や公園の遊具は減り、それに対して室内で楽しめる遊びは充実してきています。
それにより、子どもが外で体を動かす機会は一昔前よりもずいぶんと減ったようです。
子どもたちは体を使う遊びをあまり経験せずにいると、体の使い方を知らないままに成長し、大きくなったときにはケガもしやすくなってしまいます。
そうすると、また外で遊ぶことを避け、家の中でゲームやネットをする時間が増える、という悪循環にもつながります。

その現状に危機感を持って、子どもたちの運動能力を育てるために、親子でできることがあります。

「何よりも、親子でたくさん体を動かして遊ぶことですね。家族が一緒になって体を動かし、スポーツを楽しむことで子どもの運動能力は育ちます。
日本の家庭に運動の文化が浸透すれば、僕の仕事はなくなってしまうかもしれません。でも、それを目指して、僕は活動しているんです」(中田さん)

レックスポーツでは、親子で一緒に体を育てる遊び方を伝えているんですね。

レックスポーツの運動遊びの教室に潜入!


そんなレックスポーツの運動遊びの教室は「こすもすホール坂戸校」「菅生スポーツコミュニティクラブ校」(ともに川崎市)「町田市藤の台団地校」(町田市)の3カ所で開講されています(写真は坂戸校)。
詳細な開催情報については、レックスポーツHPにてご確認ください。
教室の様子を取材に行ってきました。
さて、どんなことをしているのか、楽しみですね。

クラスの紹介

レックスポーツでは、運動能力や年齢に合わせて3種類のクラスを開講しています。

親子体操 2歳ごろ~

坂戸校で開講/イベント時に開講することもあります


これは親子が揃って参加することができるクラスで、一緒に遊べるコミュニケーション運動を教えています。
例えば、親子で手をつながいで横転したり、だっこで横転したり、子どものでんぐり返しの補助方法などを扱う転がり遊び。
これは「転ばない子は転べない」をテーマにしており、
運動時に転んだときの受け身の形や手の出し方を自然と学ぶことで、転倒時に大きなケガをすることを防ぐことを目的にしています。
ほかにもたくさんの遊びが用意されており、子どもたちは成長に合わせた様々な運動を親御さんの補助で楽しみながら、運動器具やお友だちと一緒に遊ぶこと、見知らぬ環境にも慣れていきます。
先生や他の親子とのコミュニケーションの機会にもなっています。
このクラスに参加した子どもは、幼児クラス・小学生クラスとそのまま続けていくことが多いそうです。

幼児クラス 3歳~7歳ごろ

坂戸校・町田校で開講


小学校入学前の子どもたちを対象にしたクラスです。
体が日に日に大きく成長していくこの時期には、バランス感覚や体を支える力、回転の感覚を養っていきます。

この日も面白い運動をしていました。
マットを船に見立て、その上に子どもが立ちます。
先生はそのマットを引っ張ったり押したりしますが、子どもたちはその動きに負けないようにグッと踏ん張るのです。
「わー! 先生の手、足でふまないでね!」 「アハハ……。おっとっと!」
子どもたちはその動きにはしゃいでいますが、これも立派なトレーニング。
動きに対するバランス感覚を養い、転びそうになったときにはしっかり踏ん張る体の使い方を楽しく身につけることができるのです。


ほかにも、先生の見本にならって側転の基礎練習をしたり回転運動などをしたりで、子どもたちは教室内を元気に駆け巡ります。
日常生活では体験できない動きを体感することで、子どもたちは着実に運動能力を高めていくことができます。
そして、新しいお友だちとも出会うことができる場ですので、仲間との関わり方についても学ぶことができるでしょう。

小学生クラス 6歳ごろ~12歳ごろ

全教室で開講/菅生校では幼児も参加可


小学生を対象にしており、楽しみながら続けていくうちに、倒立やハンドスプリングなどの技術も身につけられるクラスです。

この日は縄遊びからはじめて、長縄やリズム運動、グループ運動遊びなどを行っていました。
その様子は、後ほど動画でもご紹介します。


そして後半には「倒立」の練習。
子どもたちは能力に応じてグループに分かれます。
逆さ壁のぼり、壁倒立、倒立ブリッジ、倒立前転など、それぞれの目標達成に向けて取り組んでいました。
ほかにも学校体育で学ぶような技などの段階練習もして楽しんでいました。

また、中・高学年の在籍が多いクラスの様子も見学。


教室に長く通っている子どもたちも多く、少し難度の高い技の習得も目標にしたカリキュラムが組まれています。
サポート講師の杉山太裕先生も指導にあたっています。杉山先生は、特にテクニカルな技術の指導を担当しています。
この日は安定した倒立ができるようになることを目標にした段階練習を行っていました。
倒立ブリッジや倒立前転など、難しい技にもチャレンジ。
練習がかなり進んでいる生徒は、もう少しで倒立しながら歩くこともできそうな様子で、驚かされました。

ほかにも縄を使った運動をしたり、自分たちでルールを考えた遊びをしたり、
目標を自分で設定して取り組み、さらにグループで物事に取り組むトレーニングにもなっているようです。

どのクラスも先生たちも子どもたちも全力で体を動かしていて、笑顔もいっぱいな様子が印象的でした。

先生紹介

RECスポーツのステキな先生をご紹介します!

理事長  中田 郁史なかだ ゆうじ 先生

いつも明るく元気でさわやか、とってもお話しやすい先生です。お会いしたときにはそれぞれの子どもの成長をうれしそうに話してくれます。
本当に楽しそうに子どもと一緒になって遊んでいて、見ていても運動遊びの面白さに引き込まれてしまいます。
全国各地での運動遊び講師や、親子体操イベントの講師などを務めています。
親子でできる運動DVDなど出版・出演多数。
フットサル講師 夏のスポーツ合宿や、冬スキー合宿等のイベントも主催しています。
子どもたちも先生とのコミュニケーションを楽しみにしています。

講師 

坂戸校担当

齊藤さいとう 由有馬ゆうま 先生

学生時代から幼児体育の現場を経験し、坂戸校だけでなく7つの保育園での指導でも活躍中。
元気いっぱい、子どもたちと一緒に汗をかいて運動遊びの指導をしている大人気の先生です。

菅生校担当

中野なかの ゆずる先生


沖永良部島出身の南国パワー満載の先生。
7年間の保育士経験もあり、南国の太陽のようにいつも明るく、暖かい言葉をかけてくれます。

サポート講師 

杉山 太裕すぎやま だいすけ 先生


Glanz kinder (グランツキンダー)代表
 HP http://glanzkinder.strikingly.com/
日本体育大学体操部コーチを経てドイツに渡り、ライン幼稚園で7年間に渡って副園長を勤めた経験を持ちます。
様々な幼稚園などで正課運動遊び指導、世界体操、チア等、国内外で幅広く活動中。
レックスポーツでは、中・高学年の小学生クラスで体操技術の習得を目指した練習のサポートをされています。

         

~どうしてこんなに楽しいの?~

教室にいると、先生も子どもも、見学している親御さんも、笑顔がいっぱいです。
子どもたちがこんなにもこの教室を楽しめるのは、どうしてなのでしょうか。

1) 遊びだから楽しい


「これできる?」「これはどう?」と、中田先生はいろんな運動遊びを提案してくれます。
そして子どもたちが遊びを選び取り、みんなで参加します。
『アフリカンドッジボール』というレックスポーツオリジナルの独特な遊びも本当に楽しそうでした。
型にはまらない運動遊びはまさに「遊び」なんですね。
遊びはたくさんの笑顔を生み、「好き!」を育てます。
もちろん、その中にトレーニング意図もしっかり織り込まれているので、運動能力の向上にもつながります。

2) 仲間がいるから楽しい


運動遊びは、個人がそれぞれ取り組むわけではありません。
ペアで協力したり考えたり、あるいはチームで取り組むこともあります。
そうしていくうちに、教室に参加する子どもたちは学年が違ってもとっても仲良しになっていくのです。

生徒の間で、たまには喧嘩になることも……。
そんなときは、先生が優しく楽しく、ちょっと厳しくもフォローしてくれます。

年齢や男女も問わず、クラスの生徒はみんなで遊び、一緒に頑張れる仲間なんですね。

3) できるから楽しい!


練習の最後には成果を見せ合うこともあります。
もちろん、毎回必ず何かの技が完成するわけではありませんが、「前より、だいぶ体を支えれるようになってきたね!」
と、先生はいつも、頑張りをほめて、成長を見つけてくれます。
なかなかステップアップできないときには、丁寧な指導で一歩進むためのヒントをくれます。
子どもたちにとって、「できた!」という達成感を得るのはとてもうれしいこと。
だから、またやりたいという気持ちになり、運動を楽しんで続けられるんですね。

一緒にやってみましょう!

レックスポーツで行われている運動遊びの一部を紹介します!

例1 「一人の手」

音楽に合わせて先生と同じ動きをする遊びです。
何度かやるうちに、動きを憶えながらバランス感覚やリズム感を養います。

例2 「あんたがたどこさ」

そして、今回は小学校でも取り入れられる「わらべうたを使った運動」をテーマに、コミュニケーション運動遊びを教えていただきました。
手を揃えて前に出して歌います。
リズムに合わせて両手を左右に動かすのですが
「あんたがたどこ『さ』♪ 肥後『さ』♪」
と、『さ』のときには手を前に。
動画を見ながら、ぜひ親子でトライしてみてください。

例3 「あんたがたどこさ」ジャンプバージョン


「あんたがたどこさ」をもっとダイナミックに行う運動遊びです。
縄の横に立って、手を動かしていたのに変わってリズム良くジャンプで縄をまたぎます。
さらに、『さ』のタイミングでは前後にジャンプ。
これはペアになってもできます。スタート時は縄を挟んで対角線に立ちましょう。
ぜひ親子でチャレンジしてみてください。
間違えるとぶつかってしまいますので、お子さんと心を1つにしてやってみてください!

保護者の声

レックスポーツの運動遊び、人気の理由はどこにあるのでしょう?
教室を見学しているお母さんへ実際に聞いてみました。

「この教室に通っていて良かったことは何ですか?」

  •  「親子体操からやっています‼ 教室にも慣れ、運動が大好きになったようで、いつも楽しみに来ています」

  • 「姉と弟で通わせていますが、2人とも本当に楽しそうです。この習い事だけは、自分から進んで行ってくれます」

  • 「学校の体育離れが気になっていたので通うようになりました。子どもが楽しんで体を動かして遊べるところや、体操の要素を教えてもらうことで目標を持ってやってくれるところがいいですね」

  • 「うちの子は、自分から進んでお友だちと関わるのが苦手でしたが、ここではみんな仲良しで、自分からコミュニケーションを取れるようになってきたのでうれしく思っています」

  • 「 運動は得意ではありませんでしたが、少しずつ倒立などができるくらいの支持力がついてきました」

どのお母さんたちも、子どもたちが本当に楽しそうにしていることをうれしそうにお話してくださいました。

中田先生は、見学されていない親御さんたちへ子どもたちの成長を伝えてくれます。
見学をしている親御さんは、先生のコメントを一緒になって聞き、笑い、応援し、あいづちをうったり。
先生たちは、親御さんからも厚い信頼を集めているようでした。

「遊びにおいで!」


最後に、中田先生からレックスポーツに興味を持った親子へのメッセージを伺いました。

「レックスポーツは子どもたちの『遊び場所』です。
興味を持っていただいた方はぜひ一度、体験にいらしてください。
私の娘も、親子体操から他の親子と一緒にこの教室で運動遊びを楽しんで続けています。
子どもと一緒に体を動かす遊びがわからない親御さんも少なくありません。
そんな方も、ぜひレックスポーツで運動遊びを知ってほしいですね。
だれでも絶対に一緒に楽しめると思います。
保護者の方、子どもたち同士、教室の外でも、みんなが運動を楽しめるきっかけをどんどん作っていきたいと思っています。
ぜひ、親子で運動遊びを楽しみましょう! 遊びにきてね!!」

詳細な開催情報については、レックスポーツHPにてご確認ください。

「取材後記」

教室を訪問したときから、子どもたちの生き生きとした笑顔が終始あふれ、運動遊びの素晴らしさを実感しました。
子どもを持つ親にとって子どもの笑顔は宝物ですね。
取材後、さっそく我が子と「あんたがたどこさ」をやってみました。
娘、息子の笑顔とできたときのドヤ顔に、とっても癒されました!
                                             編集部  ちほママ

NPO法人 レックスポーツ 中田 郁史
2010年にレックスポーツクラブとして川崎市にてスタート。以降5年間幼稚園、保育園での運動遊び指導ならびにスポーツスクールの運営を行う。 2015年、NPO法人化に伴いNPO法人レックスポーツと社名変更。 現在は幼稚園・保育園の正課体育事業、課外教室事業などを行っており、小学生以下を対象としたスポーツ教室を東京都町田市、神奈川県川崎市にて開催中。
Site
神奈川県 川崎市 高津区二子4-8-10 ハイツ山崎2F-6号室
記事をかいた人
中学時代体操部に入って以来、体操が大好きになりました。 3人のこどものママです。こどもたちに協力をしてもらい、過去体操のコーチとしてお仕事をさせてもらった経験を生かし、からだを使ったあそびや練習などを教えれたらいいな。とおもっています。また、趣味や特技を紹介し、おやこやクエストをきっかけに子供たちと勉強をしながら、リクエストぼうけんも、つくっていきたいとおもっています。

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