• おやこやひろば
    2022/03/14 07:00

【福島県】みんな繋がるけん玉アソシエーション

けん玉にチャレンジしませんか?

「むかし遊びの定番 けん玉」
みなさんも1度はチャレンジしたことがあるのではないでしょうか? 
けん玉の歴史は16世紀までさかのぼります。日本では江戸時代に広く浸透していったようです。
21世紀に入り競技としてけん玉が行われるようになり、KENDAMAとして認知されるまでなりました。
ここ数年は、既成概念にとらわれないスタイリッシュなけん玉のスタイルが海外でも人気となり、今、日本国内のけん玉の競技人口は約300万人と言われています。
けん玉にはどんな効果があるのか、どんな楽しみがあるのか、魅力を探ってみたいですね!
本日は、『小川郷けん玉クラブ』/『やまき9段けん玉クラブ』をご紹介します。

大人も子どもも 夢中になれるけん玉


『小川郷けん玉クラブ』は『やまき9段けん玉クラブ』公認支部で、主に初心者の方向けの教室が開催されています。
多くの子どもたちは、小学校で「昔遊びの体験」としてけん玉にふれることがあるようですが、じっくり練習して、技を極めようとする子はそれほどいないかもしれません。けん玉の技ができたときは何とも言い表せられないほどの達成感を味わうことができます。
けん玉は老若男女問わず競い合ったり、リズムにのせて楽しんだり、時には協力し合ったりとさまざまな楽しみ方がある上に、膝を使うため運動になり、スペースも取らず室内で気軽にできるのです。

笑顔いっぱい 小川郷けん玉クラブ


『小川郷けん玉クラブ』は『やまき9段けん玉クラブ』に参加する方が増えたことがきっけとなり、分散して練習ができるようにと発足しました。
小さな子や、初めての方には日本けん玉協会が推奨する入門級の技からけん玉にふれるので楽しく教室に参加していただくことができます。
けん玉教室では、最初はみんなで基本技の練習をします。上級者であっても、基本をくり返して練習します。
それは、難易度の高い技になるほど基本の動きが必要になるからです。
基本技には11あり、初心者は握り方や基本のフォームの確認もします。

また、上級者になると、初心者の指導に当たってもらう事があります。それは、初心者に教えることで基本を見直し、確認して自分のけん玉スキルを上げることに繋がるからです。
その後にそれぞれのレベルに合った技の練習をします。
参加者は時間内であれば自由にクラブに参加出来ますので、自分のタイミングで練習できるようになっています。
希望者には、教室の最後1時間でけん玉認定試験も行います!
「けん玉の面白さ」を体験をしてもらい、魅力を伝えることを重視して活動しております。
また、みんなが同じ場所で練習をするので、上段者の練習を見ることで刺激になりますし、上手くなってくると上級者だけが参加できる特訓会も時折実施しますので、上達の楽しみが増えること間違いなしです!

人から人へ伝授するけん玉


これまでもけん玉の技を動画などで紹介しておりましたが、ほとんどの場合、動画を見て技を習得することは難しいと思っています。けん玉の技は、人から人へ伝えるのが一番だと思っているんです。
初心者には、指導員だけでなく段位を持つ仲間、経験者が隣について基本から丁寧に教えています。大人は特に苦労して技を成功させられるようになった人が多いから、コツをよくわかっています。みなさん惜しげもなく自分で体得した、「技を決めるコツ」を教えてくれますよ !
休み時間にも練習しているとみんなが集まって教えている姿もあり、わきあいあいと楽しく、充実した時間を過ごすことができます。

 けん玉教室では、子どもも大人も、誰かが技をできるようになると一緒になって喜んだり、できなかった悔しさを分かち合ったりすることができます。そうやってみんながそれぞれのレベルを上げていける場になるんですよ。
動画指導ではけん玉の持ち方、手や目線の動かし方、玉の動く方向のイメージなどなかなかうまく伝えることが難しく、「出来た!」を一緒に分かち合ったり、いろんな人を見て学ぶことが出来ません。是非近くのけん玉教室に足を運んでもらえたらいいなと思います。(佐藤氏)

 さて、けん玉の魅力の一つとして、技の多さがあると思います。3万種類以上あると言われているけん玉の技は、習得していく面白さや新しい技を生み出していくことが出来るという奥の深さがあるんです。
けん玉の構造は、けん・糸・玉ととても単純ですが、常に新しい技が生まれていると言っても過言ではないのです。一生かけても知りつくせない魅力がそこにあるのだと思います。
全て習得するのは果てしないことですが、技の習得意欲を高めてくれるのが、日本けん玉協会が行う級位・段位の認定試験です。
『やまき9段けん玉クラブ』の代表山木弘行さんは、日本けん玉協会を支える理事長の一人でもあります。また『小川郷けん玉クラブ』代表であり、山木弘行さんの公認講師でもある佐藤英之さんは、この検定において成績を残しています。
けん玉道級段位認定試験は10級~10段までありますが、飛び級・飛び段は認められていません。また、小学生は最高5段までと定められております。

認定試験を受ける際は、日本けん玉協会が認定する競技用けん玉を使用しなければなりません。協会認定のけん玉には、日本けん玉協会のマークが付いているので購入の際はマークを目印にするといいと思います。

けん玉に魅了された人の中には、けん玉の「プロ」として活躍している人もいます。彼らはプロけん玉師と呼ばれたり、国内外でショーやワークショップ、講演を行い、けん玉の魅力を世界に伝えています。

『けん玉』はこんなことに役立つ


けん玉を「あそび」から「技を極める」ことを目標に、真剣に取り組むことで得られるものは、サッカーや野球などのメジャースポーツにも決して劣ることはないでしょう。
けん玉は膝を使った運動にもなります。練習をすることで体力の向上集中力の強化指先を使った脳の活性化根気落ち着き調整力瞬発力緊張感を乗り越える力などが養われます。
けん玉を体感することは子どもたちの成長を助ける力になります!失敗を何度も繰り返し『できるまで絶対にやる』という気持ちで挑戦して成功したとき、その達成感はとても大事な収穫になるでしょう。
けん玉の技を成功させるためには自分の頭で考え、繰り返し練習することが必要です。指導するときには教えすぎないことも心がけています。
また、家族みんなで同じ目標を持ってけん玉をすることで、会話が増えますし、成長する喜びをみんなで一緒に感じてもらいたいです。
(山木氏・佐藤氏)

先生紹介

今回取材に協力いただいた先生を紹介します!!

山木やまき 弘行ひろゆき


公益社団法人 日本けん玉協会理事長(R3より)

年間全日本三冠王
日本タイトル最多連覇(JKAカップ5連覇)
日本タイトル最多優勝回数
日本タイトル最多通算連続優勝
チャンピオン最多連続在位
チャンピオン最多連続在位
( 競技けん玉日本レコード記録より)

やまき9段けん玉クラブ』代表

けん玉全日本チャンピオンになり、各地でけん玉を教えて欲しいという声をいただき、指導をはじめました。 けん玉教室は子供から大人まで幅広い年代の方々が親睦をはかりながら、けん玉の技術向上や、目標に向かって楽しんで練習しています。 目標を達成した時の喜び。技がキレイに決まったときの喜び。出来ない技ができたときの喜びの笑顔を見ると嬉しく思います。 みなさん、是非けん玉を手に取ってやってみてください!!

佐藤さとう 英之ひでゆき

『やまき9段けん玉クラブ』公認講師
『小川郷けん玉クラブ』代表
【弥治郎系 こけし工人】 
弥治郎系伝統こけし工人として承認。いわき市で「木地処さとう」を開設。 
震災後平成24年 4月 平(福島県いわき市平塩字徳房内)に戻り「木地処さとう」の営業を再開。
             

趣味としてけん玉をはじめる  (山木氏より指導を受ける)
2009年 公益社団法人日本けん玉協会タイトル戦で入賞
全日本けん玉道選手権大会 決勝トーナメント出場
全日本新人王決定戦 3位入賞
みちのくけん玉フェスタ 4位入賞
うつくしま福島県けん玉道選手権大会 3位入賞
全日本クラス別選手権 ベスト8
全日本もしかめ選手権(記録 1時間23分26秒)

※ また工人として、こけしけん玉など新趣向のけん玉も製作する。

家族でチャレンジする姿を見たり、生徒が技を達成した時にはとてもうれしくなります!!

『けん玉入門級』にチャレンジ!

今回けん玉にチャレンジするみなさんへ、けん玉協会が推奨する基礎となる入門級の技の1つを佐藤英之講師に紹介していただきました!
おうちにけん玉がある方は是非入門級の技にチャレンジしてください!!

【手乗せ大皿ジヤンプ 3回】
①大皿の持ち方で、利き手にけんをもちます。
②上にむけた大皿を水平にしてもう片方の手で玉をのせます。
③玉を数センチ上に放り上げて落下してくる玉を大皿で受け止めます。
④これが3回できれば成功です。(連続でなくてもよい)
【YouTube動画】

【佐藤先生からのアドバイス】 気をつけてもらいたいことはこの2つ!! ・けん玉のもちかた ・リズムの取り方 けん玉は「いちにのさん」という基本リズムにそってやります。 入門級はおそらくとても簡単に出来ることばかりだと思うけど、この中に大切な基本がたくさん含まれているんです! 技は、成功しただけで満足するのではなく綺麗に出来るのが理想です。 出来れば全国にいるけん玉の認定指導員という人たちに直接教わることをお勧めします!それが『けん玉道』だ!!

みんなもやってみてね!

参加者の声

コットンぐらし さん

我が家は、家族みんなでけん玉をしています! けん玉との出会いは娘が小1の時、地元の市民講座のけん玉教室に行ったことでした。 初めは親の方が夢中になって練習していましたが、あっという間に娘の方が上達し、気付けば娘は小学生でとれる最高段位を取得。すっかり特技になりました。 けん玉は集中力も付き、家族や仲間との絆も育んでくれます。 教室のみんなでけん玉をするのが、いつも楽しみです!

M.S さん

けん玉を始めたのは少し上手だったパパが子供たちを誘ってけん玉教室に行ったのがきっかけです。 けん玉をはじめてから家族で一緒に楽しめる趣味ができました。 子どもの方があっという間に上手になってしまいます。 昇段試験や親子で挑戦できる大会があるので良い成績が残せるよう頑張っています。

MKさん

けん玉は本当に膝を使います。 技を練習するたびに膝を使い、おかげでいつの間にかすごい回数のスクワットをしていることになります。 夢中で練習を頑張っていたら、気づけば太ももが筋肉痛になるくらいです!! けん玉を練習するとスクワットができる⇒運動不足解消‼  すぐに体が温まる⇒寒さ対策!(暖房費節約 SDGs)               

避難所でのけん玉教室

29歳でけん玉の魅力にはまり、趣味としてけん玉を教えている佐藤英之さんは、いわきでも名のあるこけしづくりの工人さんです。「いわき」というと、2011年3月11日に起こった東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を思い出される方も少なくないでしょう。そう、まさにそのとき過ごした避難所でのお話を聞かせていただきました。

避難所では200人以上の方がいらっしゃいました。
冷たい床の上での生活にプライバシーも守られません。そしていつまで続くかわからない、長い自由時間だけが目の前にある…という状況。そんな時に人間がすることは「考えること」です。社会に何も貢献することができない自分。不安だらけの未来。悪いことばかり考えてしまいます。そして誰もが元気をなくしていくのがわかりました。自分にできることはないのか…と模索していたところ、けん玉を持って来ていたことを思い出しました。そこで思い切って「避難所けん玉クラブ」を作ったのです。声をかけると15人程の大人と子どもが集まってくれました。


汗だくになって練習をする人もいたりと、徐々に「避難所けん玉クラブ」は避難所にいる方々に受け入れられていきました。そしてけん玉をしている子ども達の楽しそうな笑顔を見たり、けん玉の音を聞くだけで避難所の雰囲気が明るくなっていくのを感じました。みんなに元気になってもらえるかも…という気持ちで、新潟県に住むけん玉仲間に話をすると、何とけん玉を持って避難所に足を運んでくれたのです。その時、彼が披露したけん玉パフォーマンスは、たくさんの方々を笑顔にしてくれました。私はその日のことを一生忘れないと思います。

困難な状況の中、明るい明日への希望を持たせてくれるきっかけとなったけん玉。この経験を通して、これからもたくさんの人にけん玉に触れていただく機会を作っていけたらと感じました。
(佐藤氏)

心が折れそうなシーンであっても、無心で挑むことが出来る。仲間ができて明るい気持ちになる。
また、やればできる!という勇気を生み出すことができる。そんな力がけん玉にあるのかもしれませんね!!

興味を持ってくださった方へ

【小川郷けん玉クラブ】

場所:山の入公民館


住所:福島県いわき市小川町高萩字山ノ入294-2
参加費:一家族300円
定員:一教室参加人数 15~30名
開催:毎月1回 日曜日14時~16時
問い合わせ先:info@kijidaruma.com
【やまき9段けん玉クラブ】
場所:株式会社ヤマキ 会議室(建物2階)

住所:福島県いわき市平谷川瀬二丁目13-5(旧表記/福島県いわき市平谷川瀬仲山69-1)
参加費:500円
定員:参加人数 約20名
開催:月2回程度 開催日は都度発表いたします。
お問合せ先:kendama.iwaki@gmail.com
URL:http://kendama.doorblog.jp/

【日本けん玉協会 福島県支部】東東北ブロック長 吉村
Facebook:https://www.facebook.com/kendama.fukushima/
Twitter:https://twitter.com/kendamafukusima
TEL:090-3980-8634

【日本けん玉協会】 
住所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目29-4 5F
TEL:03-6273-7766 / FAX : 03-6273-7760
URL:https://kendama.or.jp/
日本けん玉協会お問い合せ先:https://kendama.or.jp/information/contact/

編集後記

小さい頃に遊びで触れたことしかなかったけん玉。今回友人である佐藤さんに取材をさせていただき、けん玉の奥深さ・魅力を知ることができました。けん玉をしているときの佐藤さんの笑顔がとても印象的です。
きっと教室に参加しているたくさんの子ども達に楽しい時間を与えていらっしゃることでしょう。このサイトを通じて、たくさんの子ども達がけん玉に興味を持つきっかけになればいいなと思います。
(ミリママ)
みなさんのお家にはけん玉がありますか?
息子のけん玉は、ひと月もたたないうちに傷だらけになってきました。
初めてのけん玉。5回に1度くらいで成功していた大皿でしたが、いまは「もしかめ」の練習に励んでいます。
見ている分には簡単そうだったので、私も『息子に負けまい!』とチャレンジしてみたら、なかなか難しい! 最初は黙って見ていた息子ですが、皿にのる回数が増えてくると一緒に数えてくれたり一緒に笑い合う時間がうまれました!!
(ちほママ)

ミリママ/ちほママ

小川郷けん玉クラブ / 山木9段けん玉クラブ 佐藤 英之 / 山木 弘行
★佐藤 英之 29歳でけん玉をはじめ、山木氏より指導を受ける。 成績:公益社団法人日本けん玉協会のタイトル戦入賞、全日本けん玉道選手権大会 決勝トーナメント出場、全日本新人王決定戦 3位入賞、みちのくけん玉フェスタ 4位入賞、うつくしま福島県けん玉道選手権大会 3位入賞、全日本クラス別選手権 ベスト8、全日本もしかめ選手権(記録 1時間23分26秒) ・2017年『やまき9段けん玉クラブ』公認支部の『小川郷けん玉クラブ』代表となり、教室運営をはじめ、大会においては審判活動も行っている。            ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ★山木 弘行 ・高校2年生でけん玉を始め、大学2年生のとき、けん玉最高峰タイトル戦の全日本けん玉道選手権大会で優勝・全日本チャンピオンとなる。以後5年間タイトルを防衛、前人未到である数多くの日本レコード記録を残す。現在は本業の傍ら、全国各地のイベントパフォーマンス、テレビ出演、講演活動などけん玉普及に活躍。けん玉日本タイトル戦では総合司会を務める。
Site
福島県 いわき市 福島県いわき市小川町高萩字山ノ入294-2 福島県いわき市平谷川瀬二丁目13-5
記事をかいた人
はじめまして!!ふだんは、ほいくえんでおしごとをしています。体をうごかすことがすきで、バレーボールをがんばっています。子どものころは、そろばんをならっていました。そろばんを使って計算をすることも、頭の中で計算をすること(暗算)もとくいです。みんなよろしくね!

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