• おやこやひろば
    2023/10/13 20:30

元気なこどもたちといっしょに ♥

健康な身体をつくろう


「元気ですかぁ~?!」
「健康ですか?」
「元気ってどういう事だと思いますか?」
挨拶に訪れた私に元気な声、笑顔でお話してくれました。
 今回取材させていただくのは、『たいそうインストラクター』としてYouTube動画や、キッズたいそう・ダンス振り付けなどでも活躍しているもり 麻美あさみ 先生!! あさみ先生の体操教室『AMINASTICアミナスティック』をのぞいてきました!!

 みなさんのお家の近くに体を動かして遊べる場所がありますか? 一緒に遊ぶ仲間はいますか?
気質も年齢も体格もさまざまなお子さんがいます。1人遊びが好きな子や仲間と一緒に過ごしたい子、やってみたいけど自信がなかったり、恥ずかしがりやさんだけどお話好きだったり、暴れん坊だけど優しかったり、障害をもっているお子さんだっていますよね。幼少期の子どもたちは習慣としていろんなことを見て、考えて、動くことで本当の元気を身につけることができるんです。
運動あそびの先生として子どもたちと関わる中で『公園』という場所が、健康な体づくりに欠かせないとても大切な場所だということがわかりました。
けれど、みんなが楽しく安心して過ごせる公共の場所ってなかなか無いな…とずっと感じていたんです。最近はインクルーシブ公園が増えてきたことから多くの方が、子どもたちのことを考えてくれているということが分かり、心が熱くなりました!本当に幸せな気持ちです。
『全ての子どもたちに安心して遊べる環境を!』これが私の人生のスローガンです。
小規模でもいい、まずは自分にできることから・・・。
みんなが安心して集える場所『心と体が健康に元気に遊べる空間をつくろう!』と、この教室を開きました。
体操は英語で「Gymnastics」あさみ先生と一緒に体操をするから『AMINASTICアミナスティック!!』
体操にはいろいろな種類があるのですが、『AMINASTIC』は一般体操を軸に活動している教室なんです !
(※競技ではなく、健康を促進するために、自主的に楽しく動く体操のことを一般体操といいます)
身体を動かす楽しさや心地よさを味わいながら、健康に生活するための基礎体力づくり・心づくりを目指しています。(あさみ 先生)

元気モリモリ・モリあさみ流 ! 楽しくはぐくむ『身体』

「○○ちゃん、○○君こんにちは !」
開始時間前にやってきた子どもたちに声をかけます。挨拶だけでみんなを元気にさせちゃうあさみ先生マジック(笑)YouTubeをご覧の方ならわかるかも知れませんが、先生の明るい笑顔とハイ・テンションで教室は一気にアミューズメントパークのような楽しい雰囲気に変わります。

『AMINASTIC』では、日々の活動の積み重ねにより、体に力を入れる軸づくり(体幹強化)と、バランスよく全身を動かしながら柔軟性を養っています。柔軟性と言っても、180度足を開くということではなく、怪我をしない身体づくりをテーマに可動域を広くすることです。
そして、子どもの意思・考えを引き出しながら活動を展開することで、自主的に行動する力を身につけてくれたらと願って指導しています。(あさみ 先生)

そんな『AMINASTIC』体操教室は子どもたちが主役 !! 一日のレッスン内容、遊びのルール、それぞれの目標の技なども子どもたちが考えて作るのです。
まず、子どもたちは教室に来ると荷物を置いて、みんなが揃うまでそれぞれ好きに遊びながら体を動かします。例えばボールを使った命中ゲーム・ボールを当てられたらエアマットに乗るというルールのゲーム・チームにそれぞれ秘密の王様を決め、王様にボールを当てることが出来たら勝ち !というオリジナルゲーム など。(これがアップに繋がります。)


それらのゲームの進行も子どもたちが中心で、先生の役割は時間の管理と、 生徒を盛り上げ一緒に遊びながら様子を見守ることです。
そしてマットや、鉄棒などの体操器具を安全に配慮して組み立て、跳ぶ・登る・滑る・バランスを取るなどの様々な動きが出来るように配置を変え、新しい動きに出会えるように環境を整えるのです。
先生自身も子どもたちと一緒に挑戦を楽しんでおられ、教室全体がとても活気に満ちていました。

 
 子どもたち同士が考える新しい遊びなのですから、意見がぶつかることはないのでしょうか ?
隣で見学されていた保護者の方にお話を聞いてみました。

「子どもたちの意見が合わないような場合もありますが、先生が双方の意見を尊重し合えるように話を最後まで聞いてくれるので、モヤモヤした気持ちのまま家に帰ってくることはないですよ」(保護者)

子どもたちにとって、体を動かす・考える・意見する・聞く・感情を出して楽しむことができる空間があさみ先生の『AMINASTIC』なんですね。

AMINASTIC は、とにかく楽しむがモットー♡

楽しむこと = 前向きに生きる
自分で考え・自分で決める = 自己決定力
仲間と考え・仲間と決める = 自分とは違う考えがあることを知る
オリジナルゲーム = 創造力・楽しもうとする力は生きる力につながっていく

みんなの身体と心を元気モリモリにしたーい!!(あさみ 先生)

 

組体操・組立体操で子どもたちの心と身体が育つ!

 みなさんはモノや気持ちを「体」で表現することができますか?
この教室の子どもたちが雪だるまの「オラフ」を体で表してみたら・・・

どうでしょう ? このポーズが出来るのにどんな能力や考えが必要でしょうか ?
考える要素はたくさんありました。
三人組が必要・上になる人・真ん中で支える人・下の土台になる人、それぞれどのポジションでどんなポーズか・上になる人は軽い方が良く、バランス力が必要・下の人は支える力が強い方が良い・真ん中は体幹が必要で、どの部分に体を重ねたら安定するのか?どうしたら短時間でポーズを完成出来るか?また、完成したポーズの仕上がりを客観的に見て良いか悪いかを見極めることも必要です。
これらを子どもたちは瞬時に考え、形にしていきます。

☆おもいやり
(お友だちの体格や、能力の高さを見て声を掛け合える)
☆協調性
(みんなが心技一体に揃えることで完成する)
☆考える力
(モノの形やイメージをお友だちと形にする方法など)
☆体幹・筋力
(人を支えたり、自分でバランスをとり、体の使い方を知って筋力を得る)

組体操・組立体操はどの能力も養われるのです。
もちろん最初からどの子がどのポーズに適しているかわからないので、いろんなポジションを試し、確認し、気に入ったポジションがあればそれに必要な力を手に入れるために努力をします。1人1人の個性を生かしながら話し合い、支え合っていました。
教室ではあさみ先生が何度か相談タイムを作り、必要なときは紙に書き出すよう促します。書き出すことで視覚でも記憶に残りますし、お友だちに知ってもらうことができます。
体操教室に来て、筆記用具が必要であるということに驚かされました。



組体操・組立体操はコミュニケーションを通じて得たお互いの成長と力、体格や性格などを生かしあって作られていると思うんです(あさみ 先生)

イベントに向けて・・・

取材に伺った8月、体操祭の準備・練習でした。

子どもたちは11月に開催される『日本体操祭』へ出演することも目標にしています。
公益財団法人 日本体操協会が主催するこの『日本体操祭』は日本各地、毎年いろんな年齢層の方がいろんなジャンルの体操の演目を披露するイベント『健康祭』です。
普段小学生クラスは、ジュニア1クラス(低学年)とジュニア2クラス(高学年)にわかれて活動していますが、取材日は交流も兼ねて一緒に体操をしていました。この体操祭という目的があることで、異年齢での活動が体験できるということも、この教室のメリットの一つのようです。

1回目は、あさみ先生の提案で出場しましたが、その後は子どもたちの『日本体操祭』に出たい ! という声から出演を決めているそうです。
AMINASTICは2015年から、過去7回出演するその全てが子どもたちの作品だと言えます。

そこで披露する演目「テーマ」「ストーリー」「動き」「音楽」「衣装」「小道具」まで、すべて子どもたちが案を出し合い、作成します。


音源だってオリジナルです。ピアノ奏者にお願いしたり、みんなで歌ってレコーディングしたりします。
この様々な経験は、子どもたちが将来何かをしたい!と思ったときに「何が必要で」「どの順番で動くべきか」などを考える力として、役に立つと良いなと思っています。(あさみ 先生)

7回目出演:『りゅうのとくべつな1日』より

クラスの紹介

☆開校日:毎週木曜日
☆場所:初山集会所
【各クラス定員10名】

キッズクラス (3歳~7歳ごろ)15:00〜16:00

小学校入学前の子どもたちを対象にしたクラスです。
キッズクラスでは、身体を動かすことを存分に楽しめるように、『易しい動き』『得意な動き』『好きなこと』から、全身運動へと繋げていきます。やってみたいことを思いきり楽しめるように工夫しながら、鉄棒・縄・マット・リトルコーン・長縄・綱・フープ・大きなトランポリンなど、いろいろな物を使い全身を満遍なく動かせるように心がけています。

ジュニア1クラス  (1〜3年生) 16:15〜17:15

小学校低学年を対象にしているクラスです。
ジュニア1クラスでは、生涯にわたって運動に親しむ能力の基礎(バランス力や柔軟性など)を育てながら、身体を動かす楽しさ心地よさを経験出来るような環境を整えています。まずは、全身を使った発散運動をしてから、マット運動・ボール運動を中心に、ペア体操をしたり、体幹トレーニング遊び・オリジナルゲームのルール作りをしたりしながら、仲間と力を合わせる面白さ・難しさ・喜びなどを味わってもらえたらと思っています。また、自分が上手になりたい技を選択し、その技の練習をしたりもします。

ジュニア2クラス  (4〜6年生) 17:30〜18:30

小学校中・高学年を対象にしているクラスです。
ジュニア2クラスでは、キッズ・ジュニア1と同じく全身を満遍なく動かせるようなプログラムづくりをしています。自己解決する力がついてきているので、安全に留意しながら、新しい技や動きと出会えるように配慮しています。自己の最善が尽くせるよう、目標や目的、練習したいことなどを紙に書き出し、達成するために何をしたら良いかを考えたりします。また、オリジナルゲーム作りを通して、1人1人がもつ素晴らしい創造力を発揮出来るような空間をつくりたいと思っています。

中学生クラス (中学生以上 18:45〜19:45)

「中学生になっても続けたい!」という子どもたちの声から、参加できる日に合わせて開校しています。

季節のイベント盛りだくさん!

「AMINASTIC」では、子どもたちの声を大切にたくさんの楽しいイベント行事も行っています!
ハロウィンに、クリスマス、6年生卒業旅行の計画では・行きたい場所・やりたいこと・予算・必要なことを調べることも子どもたちと一緒に実行していきます。心に残る素敵な思い出づくりをお手伝いしています。


先生紹介

ここですてきな先生をご紹介します!

 もり 麻美あさみ先生

【キッズと親子の体操教室「AMINASTIC」代表】
たいそうインストラクター/チャイルドカウンセラー/一般体操指導員/子育て支援員/中学教員保健体育免許
【アスク・ミュージック 所属】

日本体育大学女子短期大学部卒業。
幼稚園の専任体操講師として11年間勤務。
2014年 誰もが楽しめる体操教室を目指し「AMINASTIC」を立ちあげる。
2015年 アスク・ミュージックに所属し、保育士を対象とした運動あそび講師を務める
2018年 渋谷芸術祭「功労賞」受賞
【AmazonNHK こどもパーク「ようこそ!しんざワールドへ」出演中】

〇著書
2017年 月間保育雑誌 pot ~運動あそびのページ連載担当~(チャイルド本社)
2020年 『楽しむことからはじめよう!元気モリモリ森麻美の運動あそび 』(すずき出版)


あそびうた ぎゅっぎゅっ!~あそびクリエーターズとして参加(全音楽譜出版社)
あそびうた ぴよぴよ   ~作詞・リズム体操振付担当~  (全音楽譜出版社)
あそびうた ジャジャーン ~作詞・リズム体操振付担当~  (全音楽譜出版社)

卒業生が会いに来てくれることはとにかく嬉しいです !! 成長した姿は、キラッキラです。 あと、キッズクラスの子から『あみなすてぃっくでいっぱいたいそうしようね』と書かれた特大のお手紙をもらったんです。教室名である『AMINASTIC』と書いてくれたことが初めてだったことと、その子の心の中にこの場所があったことがとても嬉しくて、今でもずっと飾ってあります !(あさみ 先生)
「体操が大好き!」可愛くて素敵な先生を紹介するよ!

今井いまい 菜津美なつみ先生

日本体育大学児童スポーツ教育学部卒業
2017年4月〜NHKテレビ・ラジオ体操 アシスタント
2019年4月〜日本体育大学体操部コーチ

海外も含め、様々な体操を見て学ぶ機会をたくさんいただき、子どもから高齢の方まで国籍関係なく『体操』を通してたくさんの人がつながっていることを実感しました。 そんな体操の魅力を子どもたちに伝えていきたいと思います。

やってみよう!「のびのびたいそう」

今回はあさみ先生にオリジナル体操を紹介していただきました!!
『AMINASTIC』のみんながチャレンジしてくれました。名付けて「のびのびたいそう」どんな体操なのでしょう? 見てみましょう!

どうでしたか?
この体操は伸ばすとき、体勢を戻すときそれぞれに支持力・体幹・腕の力・バランスを要します。
お子さんと一緒におうちの方もチャレンジしてみてくださいね!
また、リズム体操も楽しく体を使うことができます。『モリモリマッチョ』にもチャレンジしてくださいね。

保護者の声

見学に来られている保護者の皆さんに教室についてお話を聞かせていただきました!

  • 先生に会うと子どもだけではなく、保護者まで元気をもらえます!
  • 兄弟・姉妹で一緒に練習をしています
  • 塾は休みたがりますが、体操にはいきます!(笑)
  • 自分より小さい子とコミュニケーションをとるのが得意ではなかったのですが、小さい子とも遊べるようになりました
  • 保護者同士もとてもフレンドリーですし、子どもたちと一緒に楽しんでいます
  • 少人数制だというのもありますがとてもケアが行き届いています!
  • 体を動かすことが苦手でしたが、上級生に憧れて家でも練習するようになりました
  • お迎えに行くと当日のクラスの内容や子供たちの成長を保護者にお話してくれるのでとても安心できます

編集後記

『AMINASTIC』は、あさみ先生の元気と子どもたちの笑顔が溢れるとても素敵な教室でした。

 実はあさみ先生は私の子どもたちの幼稚園の体操の先生だったんです。当時から、いつもとにかく元気で笑顔溢れる対応で楽しませてくれる姿に子どもたちだけではなく親子で大好きな先生でした。YouTubeなどでもパワフルに活動されているあさみ先生を拝見する機会もあり、あさみ先生の体操教室を、このおやこや広場で取材させていただけることになりとても嬉しく思っています。
また、先生は『AMINASTIC』での活動だけではなく、日本各地へ足を運び、いろんな子どもたちと接する活動もされています。新しい動きや体操を広げてみんなを笑顔にするあさみ先生の独特のパワーを是非みなさんも体感して欲しいと思っています。
お近くのみなさん、是非遊びに行ってみてはいかがでしょうか?(取材・おやこや広場担当:ちほママ)

 身体を鍛えたり、柔軟性を養うための体操だけでなく、仲間とひとつの目標に向かって頑張っていく過程をも大切にされているあさみ先生の活動をとても興味深く感じました。取材写真から子どもたちの考える際の真剣な表情、楽しそうに笑いながら練習をしている姿から、みんなそれぞれの個性を受け入れて認め合っているからこそ生まれる表情なのではないかと感じました。
いつも元気なあさみ先生を見習って、保育士をしている私もたくさんの笑顔を届けられるように子どもたちと向き合い、保育をしていきたいと思います!!(編集担当:ミリママ)

AMINASTICS (アミナスティック) 森 麻美
【キッズと親子の体操教室「AMINASTIC」代表】 たいそうインストラクター/チャイルドカウンセラー/一般体操指導員/子育て支援員/中学教員保健体育免許 【アスク・ミュージック 所属】 日本体育大学女子短期大学部卒業。 幼稚園の専任体操講師として11年間勤務。 2014年 誰もが楽しめる体操教室を目指し「AMINASTIC」を立ちあげる。 2015年 アスク・ミュージックに所属し、保育士を対象とした運動あそび講師を務める 2018年 渋谷芸術祭「功労賞」受賞 【★教室のお問合せはこちらへ ➡ aminastic.2014@gmail.com 】
Site
神奈川県 川崎市 宮前区初山2-16-8
記事をかいた人
中学時代体操部に入って以来、体操が大好きになりました。 3人のこどものママです。こどもたちに協力をしてもらい、過去体操のコーチとしてお仕事をさせてもらった経験を生かし、からだを使ったあそびや練習などを教えれたらいいな。とおもっています。また、趣味や特技を紹介し、おやこやクエストをきっかけに子供たちと勉強をしながら、リクエストぼうけんも、つくっていきたいとおもっています。

おやこやひろばとは?

子どもたちに学びの場を提供する場所や人を紹介しています。特色ある教育をしている教室、先生などの情報をお寄せください。学習塾やスポーツ教室などはもちろん、子ども・親子向けイベントの開催情報なども募集しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。お問い合わせはこちらから。