-
おやこやひろば2020/11/30 17:00
【神奈川】ダンスでみんなに笑顔と元気を届けたい!
子どもたちの未来を広げる先生たちを応援します!
2020年3月頃から、新型コロナウィルスの流行による様々な活動の自粛が続き、子どもたちの習い事も活動が難しくなりました。
野球、サッカー、ピアノ、塾、子どもたちを教える先生たちは子たどもちが少しでも取り組みを続けられるよう、試行錯誤していました。
先生たちにとって、子どもたちへ直接指導できないことはとても辛いことだったと思います。
また、活動が少しずつ再開されてからも気苦労が絶えないと思います。
先生たちは元気で明るい笑顔を守りながら子どもたちがより一層成長できるように、保護者の協力も得ながら、それぞれ頑張っているとおもいます。
今回も、そんな先生の一人が力を注ぐダンスチームの様子を紹介していきます。
みんなに笑顔をとどけたい!
今回取材した『TDCはるいずむ』というダンスチームは2010年に結成され、今年10周年を迎えます。
ダンスにはいろんな種類がありますよね。いったいどんなジャンルのダンスなのでしょう?
TDCはるいずむ代表の久木晴代先生に聞いてみました。
エアロビクス、ヒップホップ、ジャズ、アクロバット、アイドルダンスなど、様々なジャンルのダンスを取り入れて、見てくれる人を楽しませるダンスなんですね。
そんな『はるいずむ』もコロナでの自粛期間中は、大好きなダンスをみんなで踊ることができませんでしたが、Instagramを使ってのなわとび大会をしたり、それぞれが自宅で頑張っている様子を仲間に配信したり、みんなとの繋がりを大切に過ごしていたそうです。
大会、コンクール、地域イベントなどにも出場し、いろんな場所で踊りを楽しんでいます。
ダンスイベント『東京舞祭』では、2017年第1回目の開催時に敢闘賞、2018年第5回目では3位、2019年第6回 ステージでは優勝を獲得してそれぞれ、YouTubeにはるいずむのダンス映像がアップされています。
●2017年第1回目敢闘賞 動画
●2018年第5回目3位 動画
●2019年第6回目優勝 写真
2020年9月やっと活動が開始し、今みんなで心を1つに一般社団法人日本こどもフィットネス協会が主催するチャレンジカップ地区大会にむけて練習を頑張っている様子を取材しに行ってきました!!
どんな練習をしているのか、とっても楽しみですね!
「明るく 楽しく 元気よく‼」
久木先生は幼い頃から新体操の選手として活躍される中で『見てもらうことの喜び』を知ったそうです。その後、様々なスポーツの特性を学んで、指導者として活動するうちに、自らの経験を踏まえ、子どもたちが舞台や大会の経験を通して積極性や自立心を養えるよう、「自信を持たせること」を特に大切にして指導に当たられています。
見てもらえる演技をするには、たくさんのトレーニングが必要です。
子どもたちは、見てくださる人に「元気になってもらいたい!!」
「明るく 楽しく 元気よく‼」という思いを持って練習、本番の演技に取り組んでいます。
子どもの身体を作るトレーニング
「こんにちは!お願いします!」
練習場所に入る時には、子どもたちの元気な声が聞こえています。
「ダンスが上手になること」と同じように、挨拶ができることや周りの人に対するマナーを守れることも、非常に大事にしています。
例えば大会やイベントの主催者や参加者、練習施設の方、練習を見にきてくれる保護者へ、何を持っても一番に、しっかり感謝の気持ちを込めて挨拶することをはるいずむのルールにしています。
みなさんはダンスチームと聞くと、曲に合わせ、リズムに乗って踊りながら、振り付けを覚える練習をし続けるイメージを持つでしょうか?
実は、そういった練習ばかりではないんです。
はるいずむの子どもたちには欠かせない準備運動があるようです。
『筋コンディショニング』というそうです。
【基本のメニュー】
- ぞうきんレース (バツゲームあり)
- 縄ランニング 体育館5~10周以上
- 縄を使った肩の柔軟
- 腹筋(足上げ腹筋)
- 背筋
- 片手バランス 左右10カウント
- コア 1分~(ひじから手首までと、足先だけをつき、お腹をまっすぐにキープします)
- 壁倒立 1分
- 片足スクワット
※柔軟体操 (ブリッジ、前後開脚、つま先のストレッチなど)
メニューだけ見ていると、大変そうに見えますが、子どもたちは仲間との基礎練習を意欲的に、楽しみながら取り組んでいます。
先生も子どもたちが怪我をしないよう、身体に合わせたトレーニング内容を組んでいるので、頑張るほど成長できるメニューになっているんです。
はるいずむの段階指導
はるいずむは通常週2日の練習日があります。そのうち1日はクラス別、もう1日は全クラス合同レッスンをします。
主に川崎市立菅生小学校、地域施設にて練習をしています。
毎年春に行うテストでクラス分けされるので、子どもたちの目標作りになります。
テストではそれぞれの子どもたちの能力や、精神力なども見ながら、クラスを分けていきます。
エンジェルクラス
【毎週水曜合同 金曜日16時~17時半】
ダンスの楽しさを知り、チームワーク、スキルを育てます
このクラスは初心者(ビギナー)クラスで、基本の身体作り、ダンスを楽しむ事を学んでいきます。
基本のステップや動き、あるいはアクロバットの練習も行います。その中で先生もひとりひとりの個性を見出し、子どもたちがこれからさらに成長できるような指導にあたります。
ステージや、イベント、大会にも出演して「見てもらうこと」の楽しさを知る経験をしていきます。
レインボークラス
【毎週水曜合同、金曜日17時半~19時】
個人のスキルを磨き、みんなで魅せる演技を学びます
このクラスは育成クラスで、身体作りも強化されて大会に積極的に参加することでスキルアップしていきます。
先生から教わる踊りだけではなく、グループで創作ダンスを作って見せあう練習や、アクロバット、魅せるポーズにもこだわって練習していきます。
笑顔あふれ、ダンスを心から楽しめるクラス作りを目指しています。
ヴィーナスクラス(中学生・推薦者)
【金曜日19時~20時半】
個人のペースと目標に合わせたダンススキルを目指します
目標に合わせて、専門の講師の先生を迎えたレッスンも行います。
心も体も大きく成長する中学生、目標を持つ子どもが先生の推薦を受け、各自の目標を達成していくクラスです。
合同レッスン
はるいずむみんなでの練習日も充実しています。
はるいずむでは先輩にあたる子どもたちが後輩のお世話をしたり、出来ないところを教えてあげています。
クラスやダンス経験、年齢、個性などもバラバラなメンバー同士が触れ合って練習をすることで『教える心、教わる心』が身につきます。子どもたちの中で得意、不得意な動きも、同じような失敗と成功をしてきた経験のある仲間が教えることで、仲間との絆を深め、お互いの自信につながっていくのです。
教わる側は謙虚であり、次は自分たちが教える側になることを意識します。
ただみんなで仲良くするだけではないチーム環境の中で目標が出来たり、社会性や礼儀、マナーなども自然に身につきます。
続いて、はるいずむのダンスの振り付けや選曲についてたずねてみました。
最初は1.2.3.4…と、カウントで動きを合わせます。先生や、子どもリーダーのカウントで何度もおどり、みんなで揃えられるようになっていき、曲とカウントに合わせて練習していくそうです。
久木先生は子どもたちひとりひとりを大切にされているんですね!
先生紹介
久木 晴代先生
新体操歴10年 元国体京都代表選手
フィットネス業界でエアロビクス、アクアビクス、体操、親子体操、ダンスなどの様々な指導を経験
- TDCはるいずむ代表
- 日本こどもフィットネス協会SIインストラクター (公認ディレクター)
- 体育コーディネーター(川崎)
- MEGA DANZオフィシャルトレーナ
- 府中市生涯学習センター ・ 大田区総合体育館 ・ 東京ドーム東久留米 にて親子体操の指導
- 菅生スポーツコミュニティクラブ キッズダンス菅生小学校 主宰
「『菅生スポーツコミュニティクラブ キッズダンス』ははるいずむと姉妹教室で、楽しく体を動かすことを目的としたダンス教室です。いろいろな道具を使い、リズム体操などお友だちと触れ合いながら踊りを楽しみます。イベントや、舞台で踊ることもあります。
2020年1月6日過日行われました『FamilyParty inサンリオピューロランド』ダンスコンテスト に出場し、チーム名ミルキーとして『ミミィちゃん賞』をいただきました! また、このキッズダンスからはじめて、はるいずむに入ったメンバーもいます」(久木先生)
Naoya 先生
現役体操日本代表選手を育成。 子どもたちにバク転や宙返りなども安全にできるように指導してくださいます!
子どもたちは、アクロバット体操が大好き! レベルに合わせた技の練習ができるのでとても楽しんでいます。
久木先生の教えるトータルダンス
子どもたちの多くは、将来どんなジャンルのダンスをしたいのか、どんなジャンルのスポーツに携わっていくのかわかりません。
専門的な1つのジャンルのダンスにしぼって練習することも素晴らしいですが、はるいずむでは『体をつくる』ことで今後どんなスポーツなどをやっても基礎となるような身体作りができているよう、また、社会に出た時に「礼儀」、「挨拶」、「自分に自信を持てる」など道を広げるための精神力を作るお手伝いが出来たらと思い、指導しています。
子どもたちが自分でやりたいことを見つけ、考えることができるようになった時に、はるいずむでの経験が「自信」となってくれたらうれしいな……と思います。
「学校体育で見本になったよ!!と言う子どもたちの自信に満ちた顔をみると嬉しいんですよ!!」(久木先生)
リズムに合わせてみんなで踊るダンスは心の成長にもぴったりなんですね!
Challenge
今回は、はるいずむの子どもたちがやっている「身体を作るトレーニング」の中からちょっぴりハードなメニューを紹介していただきました!はるいずむでやっている腹筋にチャレンジしてみましょう!
ポイント
- なるべくゆっくり行う
- おへそを見る
- 頭と足を床につけない
●難しいと思ったら、同じ体勢で10秒止まるだけでOK‼ (余裕が出たら揺れてみましょう)
うまくできたらレベルUP!
●大きく、ゆっくり動きます。足は速く下して、床ギリギリで寸止めします。
ちょっと、きつめの腹筋ですが、続けることでしっかり鍛えることができますよ!
大人の方も是非チャレンジしてみてくださいね!
保護者の声
◎ 初めてクラブ体験に行ったのは娘が1年生の時です。娘は姉と一緒に体験に行ったものの、緊張からか、自己紹介すらできず泣いてしまいました。体験後、先生とのお話で久木先生は「私、ああいう場面で泣いてしまう子大好きですよ!」「だって、泣いてしまうのは緊張感を持ち、空気を読める子でしょ!? ダンスはみんなと合わせるので、空気が読めることは良いことですよ」と、おっしゃってくださったんです。メンタルの弱さをとても心配していた母子共に「やる気」をいただけるお言葉でした!!
◎ ダンスではいろいろな場所に行く機会が増え、公共機関のマナーを守って行動すること、小さいうちから挨拶や、時間管理など上級生と行動をし、周りを見て行動したり、精神面でも「あきらめない心」「日々の努力が力になる」ことを実感することができ、嬉しく思っています。
◎ 恥ずかしがりやで、マイペースな子だったのですが、みんなと一緒にたくさんの舞台に立ち、みんなに見てもらうことで、ダンスだけではなく、今では学校のクラスでも積極的に手をあげて発言するようになりました!
取材を終えて
はるいずむの子どもたちの演技を見ると、笑顔で、楽しそうで、見ている側はパッと元気をもらうことができます!
子どもたちの笑顔のダンスの裏には先生と、保護者たちの熱いサポートがあるのです。
はるいずむには、父母会というのがあります。野球チームや、サッカーチームなどにもよくある、家族のお手伝いのことですね。
ダンスではそれぞれのテーマ、サイズの合う衣装、ヘアメイク、撮影、送迎、練習施設や内容の連絡など、先生だけではまとめきれないことが多くあります。団体のチームは、メンバー一人ひとりが欠かせない仲間で、多くの子どものスポーツ選手は家族や保護者が団結していることで目標を高め、「強さ」を強化しているように思います。
先生の思いをしっかり受け継ぎ、我が子だけでなくみんなで一緒にサポートし、一緒に喜び、一緒に悲しむこと。
大人も団結して一緒になって応援し、子どもたちと楽しみを共有することはとても楽しいことです!
『日常で子どもたちのサポートをすること』は大変ですが私自身これからどんなことでも、子どもたちが「大好きなこと」「やりたいこと」をまっすぐに応援し、一緒に楽しんでいきたいなと思っています。
久木先生の教える魅せるダンスが、もっとたくさんの人に元気や笑顔を与えれるといいですね!
編集部 ちほママ
おやこやひろばとは?
子どもたちに学びの場を提供する場所や人を紹介しています。特色ある教育をしている教室、先生などの情報をお寄せください。学習塾やスポーツ教室などはもちろん、子ども・親子向けイベントの開催情報なども募集しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。お問い合わせはこちらから。